アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 42

ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 42

本日のテーマは「糖質制限ダイエットは死ぬ!?の真偽」です。

■炭水化物を抜いて、7キロ減量中

1か月で7キロやせました。私の話です。
ひょんなことから会社の同僚とダイエットすることになり、
思いついたのが今流行りの「炭水化物抜きダイエット」、
別名・糖質制限ダイエット。
お米、ラーメン、パン、じゃがいも等をなるべく避けます。

やってみてびっくり。本当にやせました。
明日にでもリバウンドする自信はありますが、
着られなくなったスーツが4着、現役復帰しました。

糖質制限ダイエットの第一人者、急死

そんな折、私の目に飛び込んできたニュース。

「炭水化物抜きダイエットの第一人者、急死」

2月6日、ノンフィクション作家の桐山秀樹さん(61)が急逝しました。
桐山氏はこのダイエット方法に出会って即実践。
87キロあった体重は、たった3週間で67キロに!
実に20キロの減量に成功しました。

その氏が急逝したことを受け、
世間では「炭水化物抜きダイエット=死ぬ?」という噂が広まっています。

おやじダイエット部の逆襲 糖質難民を救え!

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■情報の真偽を読み解く

7キロとはいえ、束の間の喜びに浸る私に訪れた、衝撃の事実。
しかし!我々はネオ・ディベーター
情報の真偽を読み解いていきます。
「本当に、炭水化物抜きダイエットと死亡に因果関係はあるのか?」

すると、すぐに出てきました。
桐山氏は、もともと糖尿病を抱えていたそうです。
他にも、医師の診断では2010年の時点で
すでに動脈硬化が心臓と脳にあった可能性が極めて高いと報告しています。
そもそも、桐山氏は糖尿病がきっかけで、
炭水化物抜きダイエットを実践したそうです。

ですから、今回の一件をもって、
炭水化物抜きダイエット=死、の結論を出すことはできない、
ということが分かります。

これで、ひとまず安心した私・・・。

■とはいえ・・・

これでは、まだ糖質制限ダイエット=安全、
と証明できたわけでもありません。
出てくるんです…
例えば、こんなデータが…

「米国と欧州での調査によると、
総摂取カロリーに炭水化物が占める割合が40%以下と低い人の死亡率は、
炭水化物の摂取割合が高い人(同60%以上)の1.3倍だった。」

……!?

国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長らが、
糖質制限食(ダイエット)を5年以上続けると、死亡率が高くなる可能性を
科学誌プロスワンで発表」

………!!

も・・・もちろん、このデータにも反論はできます。
例えば、2つめのデータをよく調べれば、
実は都合の良いデータの寄せ集めであることが分かります。

ですが、やりすぎは禁物。何事もバランスが大切です。
賛否両論の立場を行き来することで、
話題のダイエットにも光と影があることが分かりました。

情報に踊らされない。
自らの意思で判断して、自由に生きる術を身に付ける。
ダイエットは些細なことかもしれませんが、
ディベートは日常でも使える現代の羅針盤です。

■最後に

これで私がリバウンドしても、誰も文句は言えません。
私は「リバウンドしてしまった」のではありません。
いわば健康のために、自ら進んで「リバウンドすること」を選択したのです。
苦渋の決断の下、私はラーメンを食べるのです。
さあ、食べるぞ!食べまくるぞ!

詭弁はさておき・・・(失礼しました)

最後になりましたが、
私がダイエットの目標数値をクリアする上で
大きな知恵を授けて下さった桐山氏に、
心からお悔やみ申し上げます。

以上


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