アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 44
ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 44
本日のテーマは「ふたたび思いが通じる日まで」です。
■小樽で出会ったパトスの神
パトス(情熱)といえば、今でも思い浮かべる人がいます。
小樽で出会った人力車の俥夫、通称「もんちゃん」。
以前、観光で写真のベストスポットを求めてウロウロしている私に、
すかさず声を掛けてきました。
「お兄さん!最高の撮影スポットと感動をお届けしますよ!
これも運命!ぜひ一度乗ってみて下さい!!」
真剣な表情で訴え続ける彼の提案に、
私は乗ってみることにしました。
―― 最高でした。
小樽の街を、風のように駆け抜けました。
古びた町並みは、彼の熱い想いをこめた言葉に包まれて、
瞬く間に「レトロな風景」に生まれ変わりました。
栄枯盛衰の歴史が目の前で蘇っていきました。
何より私の心を掴んで離さなかったのは、
情熱溢れるその声!表情!その仕草!
まさにパトスのお手本でした。
掲載許可を頂いたので、写真を添付します。
迫力、少しは伝わりますよね?
■パトスだけでは通用しない現実
彼はパトスの神でした。
(もちろん、分かりやすい解説=ロゴスも素晴らしかったです)
では、パトスがあれば、人は説得されるでしょうか?
当然ながら、そんなことはありません。
最近、マスコミを騒がせてしまった乙武洋匡氏。
騒動以前は、聡明な頭脳と明るい性格で、
コメンテーターも務めるほどの「説得力のある」人でした。
障がいをものともせず、懸命に生きるその姿に多くの人が引きつけられました。
ですが、今はそうはいきません。
どんなに筋道立てて発言しても(ロゴス)、
どれほど神妙な表情で謝罪の言葉を述べても(パトス)、
多くのマスコミが否定的なコメントを出します。
「神妙な顔をしていますけど、計算高いですよ」
「そもそも何でパーティを開く必要があるんですかね?」
結局、何をやっても裏目に出る状況です。
言うまでもありませんが、ロゴスやパトスを素直に受け入れてもらうためには、
日頃から積み重ねたエートス(人としての信頼)が必要です。
氏のエートスが崩れた今、
残念ながら何を言ってもしばらくは認めてもらえないでしょう。
- 作者: 乙武洋匡
- 出版社/メーカー: 講談社
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冒頭のもんちゃん、
彼は積み重ねてきた経験と、小樽への熱い思いを語ってくれました。
真剣に生きている人の言葉には、その人の生き方が宿っています。
だからこそ、その言葉には重みがありました。
その証拠に、今でもあの日の記憶が色鮮やかに残っています。
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人を絶対に裏切らない、約束は守る、嘘はつかない、
筋は通す、裏表のない言動をする、等々。
そんな行為を含めて、「超一流の、自分の磨き方」(太田龍樹著 三笠書房)の帯にある言葉は、エートスを端的に表現しています。
「結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか?」
- 作者: 太田龍樹
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毎日、愚直に何かを積み重ね続けること。
それができる人が、いずれ大きなエートスを宿し、
一流と呼ばれる存在になれるはずです。
余談ですが、
社会的制裁を受けるべき状況なのは大前提の上で、
私は乙武氏の再起に期待します。
行動力、発言力、発信力、
そのどれもが素晴らしいものがあります。
普通なら自ら多くを諦めるかもしれない、
そんな状況をものともせず、はねのけてきた乙武氏。
障がい者が活躍できる社会を作る先駆者として、
社会に復帰できる日を目指して頑張って欲しいです。
- 作者: 乙武洋匡
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以上
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アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 43
ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 43
本日のテーマは「速読の真実」です。
■「速読は不可能」、科学的に実証
学生時代、速読に憧れました。
たくさんの教科書、興味のある書物、
それらを高速で読めたらどんなに楽だろう。
ですが、同時に違和感も覚えました。
じっくり読んでも分からない内容を、どうして速読できるのだろう?
そんな長年の疑問に終止符が打たれました。
科学的に、いわゆる「速読術」は無理があるという研究結果が報告されました。
『Psychological Science in the Public Interest』誌に論文を発表したカリフォルニア大学の心理学者Elizabeth Schotter氏は述べています。
「現存する科学的根拠によれば、速度と正確さには反比例の関係があり、読み手が読むべき文書にかける時間が短いと、その分だけどうしても理解が劣ってしまう」
研究チームは、速く文章を読めるようになるとされるテクニックやアプリを対象に、何十年にもわたり研究を続けてきました。
ですが、残念ながらそんな便利なものはないというのが結論です。
齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる! (ちくま文庫)
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上記の研究結果によれば、速く読める唯一の方法は「斜め読み」。
これは適当に読む、という意味ではありません。
時間効率の良い読書をするには、
読むべき部分を効果的に選択できる必要があります。
効率的な斜め読み、すなわち、テキストの中で情報量の多い部分を読み分けて、
優先順位の高い箇所を読むということです。
つまり、「読む能力を総合的に高める方法は、読解練習をすること」
というのが、先ほどの研究の結論でした。
ピンと来た方も多いかもしれません。
結局、これは学生時代に現代文や英語で学んでいた方法だったのです。
■読解力が大きく問われる現代
今や年齢を問わず読解力が求められる時代です。
それも、「読めた方が良い」程度のレベルではなく、
下手をすれば「生死に関わる問題」です。
大げさなようですが、
広島県で16歳の無職少女が、元同級生に殺害された事件。(2013年)
きっかけは無料通信アプリ「LINE」での、エスカレートしたやり取りでした。
言うまでもなく、LINEだけが問題ではありません。
それを使いこなせない利用者の責任も大きいです。
全ては文字を通したやり取り。
伝える側にも、受け手の側にも、正確な読解力、文章力が強く要求される時代です。
■数々の失言
たとえ単語レベルでも、言葉一つで人生は左右されます。
「歯舞」を読めずにバッシングを受けた島尻北方相。
「未曾有」を読めずに叩かれた麻生元首相。
森元首相といえば、その失言は数知れず。
これらは多少の揚げ足感はあるものの、
言葉に対する感覚、理解力は常に磨かなければと痛感します。
そして、その言葉の集合体である文章を正確に理解する力は、
大人になっても磨き続けなければなりません。
数々の報道を見るにつけ、改めてそう感じます。
■読解力を鍛え直す
文字でのやり取りは、直接会って話が出来ない点で高度なコミュニケーションです。
その基礎を養う上で、実は国語、現代文は重要な勉強だったと感じます。
来月から新たな年度が始まり、
色々な目標を立てられる方も多いかと思います。
その一つに「読解力を鍛える!」という目標はいかがでしょうか?
方法はいくらでもあります。
書籍で学ぶ、現代文を学び直す、新聞の社説を要約する、
主語と述語を意識して読む、メールを書くときに読み手を強く意識してみる。
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もっと鍛えなければ!
以上
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 42
ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 42
■炭水化物を抜いて、7キロ減量中
1か月で7キロやせました。私の話です。
ひょんなことから会社の同僚とダイエットすることになり、
思いついたのが今流行りの「炭水化物抜きダイエット」、
別名・糖質制限ダイエット。
お米、ラーメン、パン、じゃがいも等をなるべく避けます。
やってみてびっくり。本当にやせました。
明日にでもリバウンドする自信はありますが、
着られなくなったスーツが4着、現役復帰しました。
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そんな折、私の目に飛び込んできたニュース。
「炭水化物抜きダイエットの第一人者、急死」
2月6日、ノンフィクション作家の桐山秀樹さん(61)が急逝しました。
桐山氏はこのダイエット方法に出会って即実践。
87キロあった体重は、たった3週間で67キロに!
実に20キロの減量に成功しました。
その氏が急逝したことを受け、
世間では「炭水化物抜きダイエット=死ぬ?」という噂が広まっています。
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7キロとはいえ、束の間の喜びに浸る私に訪れた、衝撃の事実。
しかし!我々はネオ・ディベーター。
情報の真偽を読み解いていきます。
「本当に、炭水化物抜きダイエットと死亡に因果関係はあるのか?」
すると、すぐに出てきました。
桐山氏は、もともと糖尿病を抱えていたそうです。
他にも、医師の診断では2010年の時点で
すでに動脈硬化が心臓と脳にあった可能性が極めて高いと報告しています。
そもそも、桐山氏は糖尿病がきっかけで、
炭水化物抜きダイエットを実践したそうです。
ですから、今回の一件をもって、
炭水化物抜きダイエット=死、の結論を出すことはできない、
ということが分かります。
これで、ひとまず安心した私・・・。
■とはいえ・・・
これでは、まだ糖質制限ダイエット=安全、
と証明できたわけでもありません。
出てくるんです…
例えば、こんなデータが…
「米国と欧州での調査によると、
総摂取カロリーに炭水化物が占める割合が40%以下と低い人の死亡率は、
炭水化物の摂取割合が高い人(同60%以上)の1.3倍だった。」
……!?
「国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長らが、
糖質制限食(ダイエット)を5年以上続けると、死亡率が高くなる可能性を
米科学誌プロスワンで発表」
………!!
も・・・もちろん、このデータにも反論はできます。
例えば、2つめのデータをよく調べれば、
実は都合の良いデータの寄せ集めであることが分かります。
ですが、やりすぎは禁物。何事もバランスが大切です。
賛否両論の立場を行き来することで、
話題のダイエットにも光と影があることが分かりました。
情報に踊らされない。
自らの意思で判断して、自由に生きる術を身に付ける。
ダイエットは些細なことかもしれませんが、
ディベートは日常でも使える現代の羅針盤です。
■最後に
これで私がリバウンドしても、誰も文句は言えません。
私は「リバウンドしてしまった」のではありません。
いわば健康のために、自ら進んで「リバウンドすること」を選択したのです。
苦渋の決断の下、私はラーメンを食べるのです。
さあ、食べるぞ!食べまくるぞ!
詭弁はさておき・・・(失礼しました)
最後になりましたが、
私がダイエットの目標数値をクリアする上で
大きな知恵を授けて下さった桐山氏に、
心からお悔やみ申し上げます。
以上
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 41
ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 41
本日のテーマは「中身がないのに、なぜウケる!?」です。
■「TEDの歴史をくつがえすプレゼン」
ひとまず、このコラムの写真(1枚目)を御覧下さい。
どんな印象を受けましたか?
「自信たっぷりに演説している人」
「成功を収めて、声高にスピーチしている人」
「とにかく、なにか意味のある話をしている人」
感じ方は人それぞれですが、
きっと「重要な話を雄弁に語っている人」に見えるはずです。
ですが、実際はその真逆だとしたら…!?
“中身が全くないのに、大喝采を受けたプレゼン”がありました。
しかも、それは世界で最も有名なトークライブの1つ「TED(※)」でのこと。
- 作者: ジェレミー・ドノバン,中西真雄美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/07/18
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驚くことに、彼のプレゼンテーマは「話すことが何もないこと」!
百聞は一見にしかず。お時間のある方は、実際の映像をご覧下さい。
(映像:日本語字幕付き)ウィル・スティーヴン氏
「話すことがないのに、凄い話をしているように見せるプレゼンスキル」
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://goo.gl/s1mRqO
ご覧頂ければ一目瞭然。
字幕を隠せば、何か素晴らしい話をしているように見えます。
ですが、革新的な話も、素晴らしい偉業も全く語っていません。
繰り返しますが、内容が全くないのです!
それなのに、このオーディエンスの盛り上がりは本物です。
■TEDに見るプレゼン術(パトス面)
映像にある通り、ウィル氏は「パトス」のスキルを駆使しています。
パトス、つまり相手の印象を大きく左右する「感情に訴える技術」です。
例えば、次の基本をこれでもかと実践しています。
全てを意図的に、絶妙なタイミングで。
・ジェスチャー(腕を振り上げる、両腕を広げる、ゆっくり歩くetc.)
・間(あえて沈黙の時間を作って、聴衆を引きつけるetc.)
・表情(笑顔、真顔、顔の向きetc.)
・姿勢(直立、前傾etc.)
・声のトーン(高い声、低い声etc.)
・テンポ(緩急つけて)
さらに、「TED〜世界最高のプレゼン術」(ジェレミー・ドノバン著 新潮社)によれば、ウィル氏のプレゼンスキルを別な角度からも分析できます。
聴衆の関心を集めるには、最初の数十秒が勝負。
そこでオーディエンスを引きつけられなければ、
聴衆はどんどん話し手から離れていくと断言します。
では、どうすれば良いのか?
TEDの中でも好評だった過去のプレゼンを分析して、
効果的なスピーチの始め方を3つ紹介しています。
1. パーソナル・ストーリー(あなた自身の話)
2. ショッキング・ステートメント(衝撃的な事実の提示)
3. インパクト・クエスチョン(印象に残る質問を投げかける)
今回は2.ショッキング・ステートメントを効果的に活用しています。
つまり、冒頭からいきなり「話すことは何もない!」という、
TEDにあるまじき衝撃的な事実を提示しています。
これには聴衆も驚きます。
だから、話の続きが聞きたくなるのです。
■中身も大事、見た目も大事
もうご承知の通りです。
プレゼンでは「内容(論理面=ロゴス)」が大切なのはもちろん、
「伝え方(感情・心理面=パトス)」も重要だということです。
- 作者: 太田龍樹
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/02/03
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論理的な思考力の訓練になるばかりか、
相手への伝え方(デリバリー・スキル)を常に意識できるからです。
ビジネス・日常に活かせる「ネオ・ディベート」を、一緒に学んでみませんか?
詳細は弊社HP(http://www.burningmind.jp/)をご参照下さい。
以上、アビコレポートでした。
※TED…
テクノロジー、エンターテインメント、デザインの3つの分野から感動や衝撃をもたらすアイディアを紹介し、広めていくことを目的としたNPO法人。
ビル・ゲイツ、アル・ゴア、ボノ、ジェームス・キャメロン、シェリル・サンドバーグ──。世界の著名人が、最上級のプレゼンを披露してきたTEDカンファレンスは、世界を変えるイベントとして注目を集めている。
※2枚目の写真…(見た目が与える印象の例)
二人は熱唱しているように見えますが、実際には歌っていません。
こ、これは猫なので分かりますが……人なら写真だけでは判別できません。
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本日のテーマは「中身がないのに、なぜウケる!?」です。
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ですが、実際はその真逆だとしたら…!?
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ですが、革新的な話も、素晴らしい偉業も全く語っていません。
繰り返しますが、内容が全くないのです!
それなのに、このオーディエンスの盛り上がりは本物です。
■TEDに見るプレゼン術(パトス面)
映像にある通り、ウィル氏は「パトス」のスキルを駆使しています。
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例えば、次の基本をこれでもかと実践しています。
全てを意図的に、絶妙なタイミングで。
・ジェスチャー(腕を振り上げる、両腕を広げる、ゆっくり歩くetc.)
・間(あえて沈黙の時間を作って、聴衆を引きつけるetc.)
・表情(笑顔、真顔、顔の向きetc.)
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TEDの中でも好評だった過去のプレゼンを分析して、
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1. パーソナル・ストーリー(あなた自身の話)
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今回は2.ショッキング・ステートメントを効果的に活用しています。
つまり、冒頭からいきなり「話すことは何もない!」という、
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だから、話の続きが聞きたくなるのです。
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アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 40
ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 40
(2015/12/23初出)
本日のテーマは「自分自身で考えることの大切さ」です。
■無知は幸福?
予備校時代の恩師、代ゼミ・富田一彦先生の言葉は今でも忘れません。
当時、先生の単科講座を紹介するパンフレットには次の言葉がありました。
「Ignorance is bliss.
確かに今の時代、無知は幸福への道だ。
理屈はわからずともボタンを押せば勝手に機械は動き、
生きていくのに不自由はない。
疑問さえ持たなければ自らの置かれた隷属的立場に気づくことも、
それに屈辱を感じることもない。まさに、『知らぬが仏』である。
『知る』ということは、そのような幸福な隷属からの解放であり、
幸福な無知を享受する人々との決別を意味する。
君にその覚悟はあるのか。Yesならば、私は君を歓迎しよう。」
学ばなくても生きてはいける。
でも、学ばなければ今ある自分も環境も変えられない。
そんなインパクトのある深い言葉でした。
- 作者: 富田一彦
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■ハンナ・アーレント「思考し続けることの大切さ」
ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書)
- 作者: 矢野久美子
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ナチス・ドイツの役人、アドルフ・アイヒマン。
ホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)が行われた当時、
彼は数百万のユダヤ人を強制収容所へ移送する指導的立場でした。
その結果、戦後の裁判では戦争責任を問われ、絞首刑となります。
この裁判を傍聴席で取材していたのが、政治哲学者・ハンナ・アーレント。
1963年、彼女は裁判のレポートをザ・ニューヨーカー誌に連載し、
全米で激しい論争を巻き起こします。
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根っからの悪魔のような人間ではなく、「自ら考えることを放棄」して、
一人の小役人として淡々と業務をこなした結果なのだ、と述べたのです。
当時はアイヒマン擁護と誤解されて、多くの批判にさらされました。
ですが、彼女の言う通り、思考を止めれば人間は誰しも
アイヒマンのようなことをしでかすかもしれません。
だからこそ、自ら思考し続けることが大切なのだと警鐘を鳴らしたのです。
彼女は言います。
「人間と非人間を分け隔てるのは、思考することである」と。
ハンナ・アーレント『全体主義の起原』 2017年9月 (100分 de 名著)
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■思考する役人・杉原千畝(すぎはら・ちうね)
同時代、アイヒマンと対極にある人物がいました。
当時、外務省・外務官であった杉原千畝です。
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ビザ(通過査証)を求めて領事館に押し寄せるユダヤ系難民を前に苦悩します。
ビザを発給してやりたい。
でも、本国(日本)からは発給を禁じる通達がきた。
従わなければ、自分も全てを失うかもしれない。
しかし、発給しなければ目の前のユダヤ人はいずれ殺される…。
葛藤の末、杉原は外務省からの指示を無視して大量のビザを発給。
およそ6,000人にのぼる避難民を救いました。
現在、その子孫は40,000人を越えると言われています。
役人としての職責と、一個人としての思い。
どちらを優先しても「間違い」ではありません。
ですが、一方を優先すれば、もう一方は失います。
アイヒマンのように思考を放棄すれば、杉原は楽だったかもしれません。
でも、自らの頭で考える杉原は苦悩します。
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それは、杉原が結局、何を大切にすべきと考えたのか、
いわば自分の守るべき「哲学」に立ち返った結果でした。
「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして報いを求めぬよう」
※かつて杉原が通ったハルビン学院の創設者・後藤新平が制定した
同校のモットー「自治三訣」
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あの大戦中の日本にあって、人道的な立場を貫きました。
1985年、イスラエル政府から杉原は「諸国民の中の正義の人賞」を贈られます。
日本人でこの称号を贈られた人物は、今日まで杉原千畝、ただ1人です。
■正解のない世の中を生き抜くには
仕事も人生も、正解のない問題は限りなく存在します。
ですが、自ら考え、問題の本質を見抜き、心から信じられる哲学があれば、
人生を切り開く貴重な羅針盤になってくれます。
その力を鍛える上で、ディベートの勉強は大いに役立ちます。
真っ向から対立する2つの立場を理解した上で、
それでも自分の主張が正しいと訴えるために必要なこと。
それこそが「本質を見抜き、哲学をもって考える力」だからです。
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皆さんの人生を切り開ける武器を、一緒に学んでみませんか?
第18期開催は8月以降となるため、この機会にぜひご参加下さい!
(詳細は弊社HPをご覧下さい)
以上
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 39
ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 39
(2015/11/26初出)
本日のテーマは「間がもたない!の解決策」です。
■あの独特の「気まずい空気」
ちょっと想像して下さい。
貴方にとって「苦手」な人を。
職場、仕事先、学校、ご近所の方、親族、誰でも構いません。
会話、長続きしていますか?
誰にでもいます。私にもいます。
苦手だけど、話さなければならない方が。
苦手意識が想像力をかき立て、
不安が不安を呼び、自分の中で悪循環に陥る。
そんな時はこちらが緊張していますから、
得てして会話は上手くいきません。
ですから、余計に苦手意識は強まるばかりです。
ああ、なんて不器用な私。
決まって自己嫌悪に襲われます。
■沈黙は言葉で埋めればいい?
焦るとついやってしまいがちなのが、
沈黙を「言葉で埋めてしまう」こと。
会話が途切れない分、一見良さそうにも見えます。
ですが、これでは会話が「弾んでいる」とは言えません。
一方的に相手に言葉を浴びせかけているだけでは、
お互いを理解し合うことは出来ないからです。
では、どうすればいいのでしょうか?
■相手の言葉ではなく「感情」にスポットを当てる
「だれとでも15分以上 会話がとぎれない!話し方66のルール」(野口敏著 すばる舎)では、会話のコツを次のように表現しています。
「会話は『言葉』のキャッチボールではありません。
『気持ち』のキャッチボールです。」
誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール
- 作者: 野口敏
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2009/07/21
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話し手「今年の夏は、北海道に3回も旅行に行ったんです」
聴き手「そうですか、北海道に行ったんですね」
このやり取り、言葉のキャッチボールは出来ているかもしれません。
ですが、気持ちのキャッチボールは出来ていません。
なぜなら、話し手は「北海道に行った」という事実よりも、
「3回も」行っていることを強調したいからです。
もしも「話し手が話したいこと」に反応できれば、自然と会話は弾みます。
反対に、話し手の気持ちを無視して、自分の聞きたいことばかり聞いていたら、
きっと話し手にはストレスが溜まるでしょう。
当然、会話は弾みません。
では、相手の「気持ち」はどうやって理解すればいいのでしょうか?
■言葉以外の「感情表現」に注目する
先述の著書では「話を聞く時は、話し手の声やトーン、表情、ジェスチャーなどを細かく観察しながら、いったいどこを分かって欲しいのか感じる必要がある」と指摘しています。
つまり、言葉そのものではなく、
感情が表れやすい部分(「声(トーン)」「表情」「ジェスチャー」等)をつぶさに観察する重要性を説いています。
そうです。これはまさに「パトス」の重要性そのものなのです。
そして、これは視点を変えれば、
自分自身もまた感情豊かに話す必要があるということです。
なぜなら、貴方の前にいる話し相手も、
私達自身の表情・声のトーン・ジェスチャーから、
私達の「感情(気持ち)」をくみ取ろうとしているからです。
そうであれば、自分が話すときも
感情豊かに、会話のどこにスポットを当てて欲しいのかを
分かりやすく話す必要があるのです。
もしも相手に自分の感情(情報)を多く送信できれば、
相手にたくさんの会話の糸口を提供できます。
上手く情報が伝われば相手も話しやすくなり、
自然な会話の流れが生まれます。
結果として、会話が弾んでくるのです。
- 作者: 太田龍樹
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/02/03
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言うまでもなく、相手に自分の心理を悟らせないように、
努めて冷静に、感情を押し殺して振る舞う行為です。
無表情・無感情だから、相手に情報が伝わらないのです。
ギャンブルの世界では必要なスキルでも、
日常会話でやってしまったら心の通った人間関係は築けません。
■第17期「使えるディベートセミナー」受講生募集中
論理的な思考力は強力な武器になります。
加えて、人間心理を深く理解できれば鬼に金棒です。
当使えるディベートセミナーでは、まさに相手の「感情」にもスポットを当てた講義を展開します。
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以上、アビコレポートでした。
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 38
ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 38
(2015/10/28初出)
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■男女を問わず「魅力的な人」
「どんな世界にも『人格者』と呼ばれる人はいるものだな」
そう感じることがあります。
私は日頃、営業の仕事に就いています。
当然、相手は「お客様」。
製品を採用するもしないも、お客様次第。
つまり、私よりも強い立場です。
お客様の示す態度はざっくり分けて2通りです。
「相手が誰であれ、丁寧に接して下さる方」
「上から目線で、時に高圧的な方」
もちろん、後者であっても全く構わないのです。
ですが、弱い立場の人間に対しても、人として丁寧に接して頂けるとき、
心から「ああ、魅力的な方だな。今回はたとえ採用されなくとも、
こんな素敵なお客様は大切にしていきたい」
そう思わずにはいられません。
■人の「器」を考える(器=理念×戦略×人間性)
魅力的な人は、「器の大きい人」とも言えます。
大辞林で「器」を引くと、
「(ある仕事・地位にふさわしい)才能と人格。器量。人物の大きさ。」とあります。
なるほど。何となくイメージは伝わります。
せっかくですから、もう少し具体的に掘り下げてみましょう。
先日、興味深いコメントを目にしました。
医師であり、医療経営コンサルタントとして活躍されている裴英洙氏(はい・えいしゅ ハイズ(株)代表取締役社長)は、医療現場で魅力的な医師の「リーダーの器」を次のように分析しています。
[器=理念×戦略×人間性]
医療職が部下を持ったら読む本 マネジメントで悩むあなたのために (NHCスタートアップシリーズ)
- 作者: 裴英洙
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現代の医療は「チーム医療」。つまり、医師だけでなく看護師・薬剤師等の様々なメディカルスタッフと密に連携して医療行為を実践します。
そこで求められるのは、チームを同じ方向に引っ張っていく「理念」。言い換えれば、熱い思い、目的、ハートです。
次に戦略。
どんなに情熱があっても、それを実行できる医療技術・方法論を伴っていなければ、ただ理想の高い人で終わってしまいます。だからこそ必要な「戦略」。
最後に人間性。
理念も戦略も明確だけど、「この人についていこう」と思わせる人柄。人としての温もりや思い遣りがなければ、思うように人はついてきません。
裴氏は、「『マネジメント=戦略』と思われがちですが、
実は理念、人間性のいずれかが欠けても経営は上手くいかない」と断言します。
■「右手にロマン、左手にそろばん、心にジョーダン」
器の定義をユニークに言い換えた事例として、
裴氏はリクルートで数々の名雑誌を生み出した
くらたまなぶ氏の言葉を引用しています。
それが上述の「右手に〜」の言葉。
リクルート「創刊男」の大ヒット発想術 (日経ビジネス人文庫)
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「そろばん」は戦略。(ロゴス)
「ジョーダン」は人間性。(エートス)
やはり人を動かせる魅力ある人とは、
3つの要素を兼ね備えた人間であると分析しています。
本コラムをご覧の皆様は、もうお気づきかと思います。
これは「コミュニケーションの三要素(ロゴス・パトス・エートス)」そのものです。
2300年前の大哲学者・アリストテレスが提唱した
「コミュニケーションの三要素」は、
時代を超えてなお生き続ける普遍の真理と改めて感じます。
- 作者: アリストテレス,Aristotelis,戸塚七郎
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「組織を動かすには、『何を言うか』よりも『誰が言うか』が大切なことが多い。
あの人に言われたならやるしかないな、と思わせたら勝ちだ。
そう思わせるのがまさに『器』だろう。」
裴氏の言葉は、
ネオ・ディベートが提唱する「使える」ディベートの姿と重なります。
論理的に話せればいいわけじゃない。
情熱や人間性も含めて鍛えていく。
そんな人間の言葉こそが、人の心を動かしていく。
説得力、影響力のある人間になれる。
- 作者: 太田龍樹
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こんなに嬉しいことはありません。
本日もありがとうございました。
以上