アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 35

ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 35

(2015/08/05初出)

※8/23開講、第15期『使えるディベートセミナー』受講枠が、お陰様で残りわずかの状況です。ご興味のある方は、お早めにお申し込み下さい。
http://www.burningmind.jp/debate_seminar/

本日のテーマは「あえて言い切る。論理より情熱」です。

■「どっちが人に好かれる?」

A:筋の通った話をするけど、挨拶が全くできない無愛想な人
B:ちょっと口下手だけど、元気に気持ちよく挨拶できる人

「さて、友達になりたいのはどっち?」
「お得意先に好かれるのはどっち?」

私が新人の頃、当時の先輩にされた質問です。
もちろん、答えは「B」。
人は理屈っぽい人よりも、ちょっとおバカでも人間味のある人に好感を持つからです。
営業職のご経験がある方なら、きっと共感いただけると思います。

■悲しき誤解のスパイラル

断言します。Aの人も、実際は良い人の方が多いのです。
ただ、無表情だと相手の目には「何を考えているのか分からない人」に映ってしまいます。
怒ってないのに「いつも機嫌が悪そう」と誤解されて、知らぬ間に敬遠されることは多々あります。
その事実に気づかないと、Aさんは解決策を誤ってしまいます。

「上手く会話できない…やっぱりコミュニケーションは苦手だ…」
「きっと論理的に話せないのが原因だろう」
「それなら、ディベート論理力を鍛えればうまく行くはずだ!」

ただ、残念ながら今のAさんが論理力を鍛えても、人間関係はそれほど改善しません。
それどころか、まわりの人は無表情なAさんに理詰めで迫られたと感じるでしょう。
「ああ…なんだか責められている…」と、さらに敬遠されかねません。

せっかく努力しているのに報われないAさん。
まさに悲しき誤解が生む、負のスパイラル状態です。

■解決策「情熱ある人に成り切ってしまう」

ソニー創業者の一人、盛田昭夫氏は外交的な性格で有名です。
ですが、当のご本人の言葉が興味深い。

「ネアカのふりをしていると、自分もだまされて本当にネアカになるんだよ」

企業トップが沈んだ顔をしていると、社員全体に暗い雰囲気が伝染してしまう。
そうならないために、明確に「明るいふりをしなさい」と言っています。

野村HDグループのCEO・永井浩二氏も、苦手な相手に会うときは、
「私はこの人が好きなんだ、好きなんだ、俺は好きなんだ!」
と三回念じてから臨むといいます。社会で活躍されている大先輩方も、
実は意図的に明るく振舞っている。苦手な相手がいる。
その時、本来の自分を超えた「なりたい自分に成り切っている」事実。
我々も使わない理由はありません。

■法則30「成り切りの美学」

話し方にもっと自信がつく100の法則」(太田龍樹著 中経出版)では、法則30「『成り切る』ことは人の心を動かす」と紹介しています。
情熱があるように見える人は、最初から情熱があったわけではありません。
意識して「情熱を込めた行動をした」(原因)から、結果として「情熱ある人になれた」のです。
このように、原因と結果をひっくり返して考えると、成り切ることが新たな自分を生み出してくれることが分かります。

話し方にもっと自信がつく100の法則

話し方にもっと自信がつく100の法則

大切なのは、その一歩を踏み出せるかどうか…。

使えるディベートセミナー
第15期・開講間近

頭ではわかっていても、実際にどうすればいいのか分からない。
そんな方にこそ絶対の自信をもってお勧めする「使えるディベートセミナー」。
論理力と人間心理の両面から、コミュニケーション力を鍛えていきます。

第14期卒業生からも、続々と感想が寄せられています。

ロゴス論理力)だけでなく、パトス情熱)の重要性を実感した」
「自分では気づかなかった強みを発見できた」
「卒業してからも、本当に『使える』武器が手に入った」

講師陣一同、情熱をもって全プログラムを駆け抜ける準備は万端です。
実りある秋に向けて、一緒にはじめの一歩を踏み出してみませんか?

以上、アビコレポートでした。

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