BM主席講師・井上晋の『マッチョな政治といつか来た道』 第8回
ほぼ月イチコラム 僕らは本当に自由なの?
BURNING MIND主席講師・井上晋の『マッチョな政治といつか来た道』 第8回
今回は、食品偽装問題から、
「自由」というものについて考えてみたい。
言うまでもないことだが、
国家から制約ないし強制されずに、
自由に物事を考え、
自由に行動できる権利のこと。
基本的人権の一つでもあるので、
当然、私も日本において、
「私は(私たちは)自由だ!」
と思っていた。
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私は、消費者として、本当に自由に行動していたのだろうか?
事件当初問題になっていたような
高級ホテルレストランには、行っていないが
外食は好きである。
お店のメニューに、オーガニック野菜と書かれていれば、
「やっぱ、オーガニックだね」といったと思うし、
京地鶏とあれば、
「歯ごたえが違うよね」とも言ったかもしれない。
(高級レストラン)という権威から与えられた
情報を信じるしかない状態である私は、
自由に消費しているようで、
完全にコントロールされた状態にあるということになる。
へたをすれば、そこで薀蓄の一つでも言っていたかもしれない。。。
(想像するだに恥ずかしい)
みなさんは、どうでしょうか?
今回のホテル食品偽装の問題において、
一口食べて、「これは違う!!」と
言えた人は(言った人は)どのくらいいるのでしょうか?
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「現代人は、情報を食べて喜んでいる」ともいった。
全く持って、消費者をバカにしている表現だが、
痛いところを突かれていて、反論できない。
さてさて、話をもどす。
私たちは、レストランのメニューのように
権威と雰囲気とそれらしい言葉に包まれた中身の真贋を
判断できない。
同じように、
心地よい綺麗な言葉に飾られた政策などに対しても
本当に正しい判断を出来ていないのではないだろうか。
「クールジャパン! ってなんか、クールでいいよね」
「ふるさと創生事業 それだけで故郷元気になりそうだね」
「人に優しい政治 優しそー」
食事のメニューについては、
もう二度とそのお店に行かなければいいのだが、
国や地方の政策となれば、そうはいかない。
自分たちの生活についてまわる問題だ。
我々は、物事の真贋を見極める術を身に付け
なければいけない。
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我々は、決して自由に判断ができる状況にはいない。
そのことを知っておくだけでも
自分の判断に大きな差が出ると思う。
次回は、今回テーマにした「自由」について、
もう少し掘り下げてみたいと思います。
以上