アビコ青年のディベート事件簿 File5
ほぼ月イチコラム 水戸を走り回っています
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file5
早いもので、もう9月に入りました。
私の周りには、夏の疲れで体調を崩している方が増えています。
くれぐれも体調にはお気をつけ下さいね。
第5回目のコラム。
本日のテーマは、
イチローから学ぶ「ディベートの哲学って何?」
前人未到、日本人初、史上初。
そんな言葉で賞賛される現役日本人メジャーリーガー、イチロー選手。
先日も新たな金字塔を打ち立てて、多くの日本人、世界の野球ファンを魅了してくれました。
イチロー選手はプレイだけでも大いに観る者を魅了してくれますが、
その後の発言はさらに聴く者の心まで鷲掴みにしてしまいます。
先日も日米通算4000本安打という偉業を達成。
その記者会見で、華やかなプレイの奥に秘められた、
イチロー選手の人生哲学に感嘆しました。
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8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね」
「これからも失敗をいっぱい重ねていって、
たまに上手く行ってという繰り返しだと思うんですよね」
目に見える偉業の裏には、賞賛された数字を上回る失敗と悔しさの歴史の連続。
成功に至る過程では、数々の試練やバッシングの嵐。
そんな苦しい現実と向き合う覚悟を決め、戦い続けた歴史の証明たる記録。
「簡単に諦めてはいけない」
「どんなに凄い人にも、血の滲むような見えない努力があるんだ」
私自身、イチロー選手の言葉に宿る人生哲学から、改めて自分の人生を見つめ直すことができました。
イチロー選手の言葉がジャンルを超えて多くの人の心に深く響くのは、
彼の「生き様・人生哲学」が鮮明に打ち出されていることにあります。
哲学には、どんなことにも通じる物事の本質(エッセンス)が凝縮されているからです。
これは、ディベートにも密接に通じる重要なポイントです。
ディベートにおいても「哲学」は大変重要な役割を果たします。
イチロー選手の言葉のように、物事の本質を突いた哲学を強く打ち出せれば、それだけ試合でオーディエンスの支持・共感を得ることができます。
そこで、自説の説得力に大きな影響を与える「物事の本質を捉える力=哲学を抽出する力」を、ディベートでは意識的に鍛えていきます。そんな貴重な経験を積めるのも、ディベートの大きな魅力の一つです。
これはとても骨の折れる作業の連続ですが、「物事の本質を捉える力」を養えるので、例えば仕事で困難な状況に遭遇した時にも大きな力になってくれます。
問題の本質が見抜ければ、最善の対応策を素早く講じることができます。
ミーティングの場では、的を射た発言でチームを救うこともできます。
哲学が明確になっていれば、判断に迷う場合にも適切な判断基準になってくれます。
当然、本質を見抜ける人の発言は、説得力が格段に高いものになります。
自分の提案や主張も明らかに通りやすくなります。
なぜ、ディベートがコミュニケーション能力を高める非常に効果的な手段になるのか?
その大きな理由の一つは、小手先のテクニックでは身に付かない、物事の本質をえぐり出す力を地道に養うことができることにあります。
イチロー選手の言葉に宿る、圧倒的な説得力。
歴史を塗り替え続ける偉人の姿に、哲学をもって生きること、そして地道に継続することの大切さを改めて学びました。
知れば知るほど奥深いディベートの世界。
さらにコミュニケーションの本質を徹底的に意識して構成されたネオ・ディベートを、ぜひ一緒に学んでみませんか?
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以上、茨城からアビコでした。